
1950年代:トヨペット・クラウン
欧州とのメーカーと提携してノックダウン生産を行った日野・日産・いすゞといったメーカーと異なり、トヨタとプリンスは自社開発にこだわって他国の自動車を研究していました。
1940年代後半から、フォードの自動車を研究していたトヨタが1955年に世に送り出した乗用車がトヨペット・クラウンです。技術的には、残念ながら革新的とは言いにくいオーソドックスなものでしたが、当時なにより重要視された「頑丈さ」を備えていました。マイナーチェンジを重ね、その度に各パーツを改善して徹底的に安定性を向上させる様子は、現在のトヨタを彷彿とさせます。
1950年代:スバル360
日本自動車産業を語る上で外せないのが、1955年に当時の通産省が打ち出した「国民車構想」です。「エンジン排気量が350〜500cc、4人乗り、最高速度100km/h、自重400kg以下、価格25万円以下」という、今で言う軽自動車規格の車を開発すれば、国がその製造と販売を支援するというものでした。
この構想を受け、スズキ・スズライト、三菱500、マツダR360などが登場しましたが、その中でも革新的だったのがスバル360です。価格こそ42.5万円でしたが、それ以外は国民車構想をほぼ満足させる内容で、たちまち軽自動車の市場を確立しました。
スバル360はもちろん、各メーカーの特徴が出ていたこの時代の軽自動車は、ぜひおさえておきましょう