
1960年代:ホンダS600
1960年代後半になると自動車のパワー競争が勃発します。これは、ただ乗れる車という段階から、日本の自動車産業・技術が一歩成長したことを意味します。1963年に鈴鹿サーキットで行われた第1回日本グランプリを受け、速いことが憧れの対象になったという時代背景も見逃せません。
1960年代半ばから、各メーカーからスポーツ車が市場に投入され、1965年にはトヨタ・スポーツ800が、そして1967年にはトヨタ・2000GTが発売されました。1959年にダットサン・フェアレディ1200を発売した日産からは、1969年にフェアレディZが登場します。ほかにも、世界で2番目のロータリーエンジン車であるマツダ・コスモ・スポーツ、いすゞベレット1600GTなど、多くの車が登場しました。
そして、二輪の世界で頂点に立ったホンダが、満を持して投入したのが、ホンダS500と、S600です。T360という軽トラックを除けば、ホンダ初の四輪車がスポーツ車だというのは、なんとも興味深いものです。